小学校支援員の仕事内容
教員免許を持っていなくても学校で仕事をしていくことができるのが「支援員」という仕事です。
支援員というのは学校の先生のように直接教鞭をとることはありませんが、何らかの事情で勉強や生活行動が他の子供と一緒にできない子に対しての補助活動を行っていきます。
特に近年では小中学校に在籍している子供の発達障害が問題になっており、自分では頑張っているつもりなのに他の子と上手になじむことができないということに悩んでいるケースが多くなっています。
本来ならばそうした子供のケアも教諭の仕事なのかもしれませんが、学校の先生は非常に忙しく細かく、個々人の問題に対応していくのが難しいのが現状です。
そこで小学校全体の学習計画とは別に、その子が抱えている問題を聞き取り、必要な支援をしていくというのがこの「小学校支援員」の仕事となります。
具体的な支援員の仕事は、学校内で食事や排泄、教室移動の指導をしていくとともに、勉強をサポートしてその子がどのように学校生活を送るのが望ましいかということを考えていきます。
就業をするために特に何らかの資格が求められるということはないのですが、子供の教育や心理発達、心身の障害についての知識が必須となっていることから、実際の求人では資格者を優先しているケースが多いです。
小学校の支援員が主婦におすすめな理由
小学校の支援員の求人は、基本的にはそれぞれの学校を管轄する地方自治体が行います。
正規雇用である学校の先生の場合、就業をするときには地方公務員の試験を受けなければいけませんが、臨時の職員として採用される場合は必ずしも公務員試験の合格実績は求められません。
ただし求人要件はそれぞれの地域自治体によって異なるので、情報が入るようにしていくとよいでしょう。
小学校支援員が主に担当するのは心身いずれかに障害がある子供たちです。
実際に自分の家族でそうした人がいたという経験はそのまま仕事に活かしていくことができ、さらに大きな社会貢献をしていくことができます。
そのため休職中の主婦などが支援員として仕事をしていくケースも多く、そこから地域の子供のための活動をする団体とつながっていくようになっているのです。
就業をするために取得しておくと便利な資格としては、民間資格の「心理カウンセラー」などがあります。
教員免許がある人や看護師や保育士の資格がある人も就業時に有利になります。
給与体系はあまり基準はなく、場合によってはかなり安く設定されているということもあるようです。
どちらかというとボランティア的な役割で採用されることが多い仕事ですので、もし金銭報酬を求めているなら少し条件について詳しく調べてからの方が良いかもしれません。