待機電力を減らす
電気料金を節約するための方法としてまず挙げられるのが、余計な待機電力を減らすという方法です。
待機電力というのは、実際には使用していない家電がコンセントに接続されていることで消費される電力のことです。
室内の家電製品の数や年式などにもよりますが、1ヶ月に使用される電気料金のうちの待機消費電力は約10%とされています。
消費電力の例としては、テレビのスタンバイ状態やワンシーズン全く使っていないエアコンのコンセントのようなものがあります。
家電製品を全く使用していなくても、コンセントが刺さっているだけで自然に電流は流れていってしまいますので、長期間使用しない家電のコンセントはできるだけ抜いておくようにしましょう。
特にエアコンは夏場のクーラーのみ使用して、冬場はこたつやファンヒーターを使っているという家庭なら、エアコンシーズンが終わったタイミングでコンセントを抜いておくことで自然に節約ができます。
ただ注意しておきたいのが、待機電力を防ごうとするあまり乱暴にコンセントを毎日のように抜きさしするという方法です。
コンセントの内部には細い導線が多く束ねられていますが、コンセントを抜くときに根本ではなくコード部分を強引に引き抜いていると次第に導線が弱くなり、通電しにくくなっていってしまいます。
コンセントの途中で断線が起こると家電そのものを買い換えなくてはいけなくなるので、頻繁に電源のON/OFFをするときは抜き差しではなく、電源切替タップなどを使用するのがおすすめです。
古い家電は買いかえる
もう一つ根本的な電気代節約方法として、家電製品を買い換えるということがあります。
中でも注目をしてもらいたいのが冷蔵庫で、ここ10年の間に急激に性能が向上しています。
冷蔵庫が消費する電気代は年間で8400~10000円くらいとされており、これは一般家庭で使用される家電製品の中でもかなりの額です。
他に住宅で使用される家電製品で電気消費量が高い製品としては洗濯乾燥機や食器洗い機などがありますが、これが自宅にあるという家庭はそれほど多くはないでしょう。
乾燥機能がついている家電製品については、どうしても電気消費量が高くなるのは仕方がないものです。
しかし、24時間つねにつけっぱなしになっている冷蔵庫で基本的な電気消費量をおさえることができれば、特に苦労なく節約ができるようになります。
冷蔵庫は家電製品の中でも高額なものなので買い替えはちょっとためらうところですが、購入後10年以上が経過している製品なら性能面の差は歴然です。
最新のものに買い替えることで、わずか2年くらいでその分のもとをとることができるでしょう。