家事分担の決め方
円満に送っていたはずの夫婦生活で喧嘩が起こってしまう原因として非常に多いのが、家事分担に関するトラブルです。
かつては「男は仕事、女は家庭」というような固定観念がありましたが、女性の社会進出が進んだ結果、家事をしない男性はそれだけで結婚対象から外れてしまうというような意見も聞かれます。
結婚生活を開始したばかりの時にはそれぞれの意見の相違からぶつかり合うことも多くなりますが、そこをどう乗り切っていくかというところで結婚生活が長く続けられるかが違ってくるでしょう。
アンケート調査によると、共働きであるにも関わらず家事のほとんどを女性が行っているという家庭が30%、大半が女性という家庭は66%近くあるというふうに言われていますので、どちらかに負担が偏らないように早めに話し合いをしておきたいところです。
まず家事を分担するときには、しっかり相手の役割を決めておくということです。
よくある失敗例として、男性に「手伝い」的な役割を与えることにより、結果的に女性の負担が増えてしまうということがあります。
男性にしてみれば「言われたことをやっているのにいちいちダメ出しをされるのがつらい」ということになりますし、女性にしてみれば「いちいち指示を求められて疲れる」ということになります。
ですので分担をするときには相手の仕事に文句をつけず、やるべき時にやってもらうようにしていくということが大切です。
これは仕事と一緒で、最初からあまり分担を細かく決めるのではなく「どうやったら効率よく進められるか」ということを重視して決めていきましょう。
家族で分担するときの注意点
夫や子供に家事を分担させる時に、まず頭に入れておいてもらいたいのが「感情に訴えない」ということです。
よくあるケースとして、家事と仕事、育児があまりにも忙しくて辛い時に「どうしてもっと一緒に家事をしてくれないの!」とキレるような場合があります。
感情に訴えることで相手に反省を促す目的があるのでしょうが、それは一時的に反省を促すことができても、家事を一緒にやるための方法にはつながっていきません。
大切なのは家の家事仕事を可視化して、それをやったかやっていないかをはっきり見えるようにしておくということです。
当番や役割を決めたら、それをしたかどうかわかるようにホワイトボードやマグネットを使って見やすくしていきます。
ただ掃除や料理というのは個人のやり方がありますので、あまり自分の方法を押し付けるのはよくありません。
分担するところを決めたら、100点満点を強制するのではなく、どのくらいまでできていたらOKかというラインもしっかり決めておくようにします。
あくまでも冷静に、どうすればお互いに気持ちよく家事ができるか考えていくようにしましょう。